スパルタ教育の時代は終了

あなたの職場では、「部下育成」はうまくいっていますか。「NO」もしくは「うまくいっていない部分もある」という声が、ほとんどではないでしょうか。

良いコーチは絶対にアドバイスしない!

良いコーチは絶対にアドバイスしない!

良いコーチがしているたった一つのこと

本当に優秀なコーチは、選手に対して全くアドバイスを行ないません。

この様なアドバイスは一切しないこと!

・この練習をしなさい
・キミの弱点はココだから、コレを修正しなさい

脳機能科学、認知科学などの最先端技術をベースにしたコーチングでは、

あえて指導者の方に「全くアドバイスをしない」くらいの心がけを行なうことで、大きな成果を上げています。

アドバイスとはteaching(教える)であり、coaching(導く)ではないからです。

teaching(教える)には必ず、教科書が必要です。

teachingは効率よく情報を他者へ伝えることが可能です。

 

スポーツやビジネスは教科書通りには行かない

しかし、スポーツやビジネスの世界に、本当にそのような教科書は存在するのでしょうか?

「この教科書の言っていることさえ守れば、絶対に勝てる!」そんなものはないはず。

まずは「答えはひとつではない」

「状況は常に変化し、同じ状況が再び表れる保証はどこにもなく、変化に応じた対応が必要だから」

ということを指導者自身が十分認識する必要があるのです。

そういった観点からすると「アドバイス」することが如何に独りよがりの行為か?

あなたがいくら実績を上げた指導者であったとしても、そのアドバイスがその選手にとって最適なものである保証はどこにもないのです。

 

本当に良いコーチは「観る」ことに徹するということ。

徹底的に「観る」とは、選手のことを理解し、考え、傾聴し、観続けることを差しています。

選手自身がwant toを自ら見つけ、自らの意志で、自らのやり方により、新たなゴールへ向けて前進する。

この時初めて、本人の脳と心は活性化し、今まで分からなかった方法や道筋、新たな発想や、やり方などが見えてくるのです。

 

良いコーチングの例

ある日の試合中、選手Aくんがバントをミスしました。

普通の指導者であれば、「なにしてんだああ!」と怒号が聞こえてきそうです。

「お前みたいなヤツは1000本バント練習だ!」などといって、叱りつける姿が目に見えてきます。

しかし、素晴らしい指導者であるこの監督は冷静です。

監督「今、何をしたの?」
Aくん「バントをしました」

監督「それは成功した?失敗した?」
Aくん「失敗しました」

監督「失敗するとどうなるの?」
Aくん「失敗すると、ランナーを進めることができません」

監督「なぜランナーを進める必要があるの?」
Aくん「点を取るためです」

監督「ランナーを進めた方が、点が入りやすいの?」
Aくん「1塁よりも、2塁にいた方が、点が入りやすいです。しかも、僕が打つよりも、僕がバントでランナーを進めて、次のBくんに繋いだ方が、確率が上がります。Bくんはよく打つので。」

監督「だけどキミは、バントを失敗した」
Aくん「はい。失敗しました」

監督「キミにできることは?キミはどうしたい?」
Aくん「なぜバントが決まらなかったのか、少し冷静に考えたいです」

監督「その後は?」
Aくん「バントの得意なCくんに教わりながら、練習をしたいです」

監督「なるほど。良いアイデアだね。確かにCくんはいつもバントを決めるね」
Aくん「そして、甲子園の大切な場面で、バントを決めたいです。」

監督「それは頼もしい。次の試合まで2時間ある。次の試合でも同じ場面が来たら、Aを代打に出して、バントのサインを出してもいい?」
Aくん「もちろんです。2時間で練習して、次は必ず成功させてみせます」

監督「それは素晴らしい。楽しみだ」

 

以上のような会話でお気づきの点はあるでしょうか?

この素晴らしい指導者である監督は、「何もアドバイスをしていない」ということです。

選手の現状を徹底的に観て、選手から出てきた善後策を信じ、新たなチャンスを与えただけなのです。

k.kiyoharu